別の夢を見ること

夢から覚めて呆然とする。

どうして、夢は覚めなければならないのか。

どうして、夢を見続けてはならないのだろうか。

 

社会的理性的倫理的な何か(虚妄に過ぎない)が、命令する。

それは、凡庸な内容ばかりだ。

ただ、我々の現在性に追従する…

 

別の世界、別の生を求めること。

別の生が示された際の、この別の生と、それまでに送っている生からの隔たり。

こんなものでは、何かが違っている。

こんなものは、求めていた未来ではない。

 

増大する砂漠。

割れた鏡に映る自分。